あるお掃除屋のつぶやき

四国のお掃除屋を営む経営者が日々の気になるニュースやお役立ち情報などをつぶやきます。

シャープが買収元として選んだ鴻海(ホンハイ)精密工業とは

f:id:sim-naoki:20190528002230p:plain 業績不振により買収元を探していたシャープは、鴻海(ホンハイ)精密工業と正式に依頼した報じられました。(これを書いている間に正式な契約の延期も報道されましたね・・・)

これまで、液晶分野で世界をリードしていたシャープの身売りには驚きましたが、それ以上に鴻海(ホンハイ)精密工業という会社に興味を持ちました。

というか、知らなかった自分が恥ずかしいほど超ビッグな企業なんですね(^^;)

鴻海(ホンハイ)精密工業はどんな会社なのか。ここで書いてみたいと思います。

ちなみに上の画像は鴻海(ホンハイ)精密工業のwebサイトのTOPページです。ご興味のある方はどうぞ。 https://www.foxconn.com/

電子機器受託メーカーとして世界最大手

台湾新北市に本社を置く、フォックスコングループの中核をなすのが鴻海(ホンハイ)精密工業です。

電子機器の受託生産の分野では世界最大手。取引先も、アップルやソニー、ヒューレット・パッカードやソフトバンクグループまで、日本にもなじみの深い電子機器メーカーが名前を連ねています。

鴻海(ホンハイ)精密工業の売上高は、2014年度は約1390億ドル。ちなみに、2015年度は第3四半期の売上まで出ていますが、前年同期比で2014年度を上回っています。

これに対してシャープの売上高は2014年度、約253億ドル。鴻海(ホンハイ)精密工業の5分の1にも満たない計算になります。

◆鴻海(ホンハイ)精密工業 売上:1390億ドル 利益:43億ドル(利益率:3.1%) 従業員数:1,060,000人

◆シャープ 売上:253億ドル 利益:20億ドル(利益率:▲7.9%) 従業員数:49,096人

参考:Fortune Global 500 鴻海(ホンハイ)精密工業・シャープ https://fortune.com/global500/hon-hai-precision-industry-31/ https://fortune.com/global500/sharp-470/

フォーチュングローバル500で31位

アメリカの経済誌フォーチュンが毎年発表している「Fortune Global 500(フォーチュン・グローバル500)」という世界企業番付的なランキングがあります。

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よく、トヨタが何位だ、ソフトバンクがどうだって言われるあれです。

堂々の世界第1位は、アメリカのスーパーマーケットのウォルマート日本企業では、トヨタが9位で最高位となっていますね。

いやね。鴻海(ホンハイ)精密工業の売上を調べてたらすごい金額じゃないですか。売上:1390億ドルというと、1ドル120円(2015年当時)で計算したら日本円で16兆6800億円になります。

こんだけドでかい企業だと、世界番付何位くらいかなって興味本位で見てみると・・・・・・やっぱりでかかった。

台湾の企業で最高位の31位です。

日本の企業で鴻海(ホンハイ)精密工業を上回っている企業はトヨタ自動車のみ。トヨタに次ぐ順位は日本郵便の37位ですから、どれだけ大きいのかって話です。

ちなみにシャープもランクインしていて470位でした。

参考:Fortune Global 500(フォーチュン・グローバル500)webサイト https://fortune.com/global500/

辣腕の創業者:郭台銘会長

鴻海(ホンハイ)精密工業を語るうえで欠かせないのは、一代で世界31位の企業に育て上げた、創業者の郭台銘(カク・タイメイ)会長(65歳)でしょう。

台湾では、かなりの有名人として知られています。日本でいえば、ソフトバンクの孫正義氏のような方でしょうか。

若いころは事業に失敗するなど、苦労も重ねたようですが、その経験をバネにあきらめることなく経営を進めていったようですね。

日本には、中小企業の視察を行ったり、トヨタから技術者を迎え入れたりと、日本企業の技術や生産管理の手法も積極的に学んだそうです。

僕も経営者のはしくれとして尊敬に値します。

現在も精力的に事業を拡大しており、その功績はまだまだ道半ばといえるでしょう。

飛ぶ鳥を落とす勢いの鴻海(ホンハイ)精密工業において現在も先頭に立ち躍進を続けておりますが、後継者候補として名前が挙がっていた弟さんが白血病で亡くなり、現在の唯一の悩みといえば、後継者問題くらいだと言われています。

そんな鴻海(ホンハイ)精密工業ですが、今回の買収でシャープは復活するのかについては、次の記事で僕の見解を述べさせていただきます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。